白神山地も伐採されたのなら、今の同山地の森林はなぜ成立したのでしょうか。

ちゃんと説明していなかったかもしれませんが、中近世移行期までの白神山地は、針葉樹林主体、ブナなどの落葉広葉樹林がそれに混在する形の植生でした。それが、略奪林業によって針葉樹林が伐採された結果、用途のないために残されたブナ林が成長・拡大し、現在のような美林となったのです。あれは原生林ではなく、中近世の開発の結果なのです。