ブロックの、「パパ、歴史は何の役に立つの?」に対して、先生なりの答えはありますか?

一言でいってしまえば、現在を理解するために参照できる枠組み、思考の道筋を増やすということです。西アジアにおける国際的な紛争、東アジアにおける領土問題などの現実からすれば、歴史が現代的諸問題の解決に資するとは、必ずしもいえません。多くは、政治の前に屈服している状態です。しかし、現在の情況がなぜ現出したか、どのように出来したのかまったく知識がないと、解決の方向性すら見出すことができませんし、我々の行動の指針自体を定めることができません。歴史は、現在を生きるために、あるいはよりよく生きるために必要、ということですね。