一度クリアランスが発動し、それまでのセーフティネットが壊されてしまうと、マイノリティ差別も根付いてしまうように思う。公権力が差別を助長しているようにも思う。このような差別はどのようにしたら解消できるのだろう。どのようにしたら、我々は差別的視点から自由になれるのだろう。

これは、上の回答に対する正反対の心的態度を醸成することが肝要です。ひとりひとりの他者に注意を払うこと、その重みをしっかりと受け止めてゆくこと。もちろんそれは極めて困難なことなのですが、可能な限り実践できるなら、差別や戦争に対する強力な抑止力となるはずです。差別という選択をしなければならない、社会的政治的局面が訪れたときに、それを選んでしまうような安易な行動をしない。困難でも、異なる方向を模索する。ミクロな部分でもマクロな部分でも(例えば個人の生活上の選択から国家の政策上の選択に至るまで)、そうした葛藤が常に働くことが理想です。