陸羽132号が東北や北海道で試験を繰り返したとありましたが、陸羽132号の導入で東北の農業が変わったりしたのでしょうか?

それ以前とはまったく異なる情況となりました。現在、東北と北陸には日本最大の穀倉地が広がっていますが、これは陸羽132号の開発に端を発するものです。同米は、メンデルの法則を用いた交配によって作られた日本初の品種で、冷害に強く品質の良い亀の尾といもち病に強い愛国をそれぞれ純系分離した、亀の尾4号・陸羽20号を掛け合わせて、1914から1921年まで選抜を繰り返して誕生しました。現在のコシヒカリササニシキあきたこまち、ひとめぼれなどは、すべてその系統を受け継いだものです。