今日のレジュメに、東学農民の反乱を鎮圧した部隊の史料が3つ挙げられていたが、いずれも四国のものであったのはなぜでしょうか?

あとの授業でも少し紹介しましたが、東学農民殲滅戦の専当部隊となった後備歩兵独立第19大隊は、当時大本営が置かれていた広島からも近い、主に四国4県から召集された兵士でした。指揮官は大隊長 南小四郎少佐、この人は長州出身で、幕末の諸戦争から伊藤博文井上馨の指揮下に転戦してきた人物です。種々の農民反乱、萩の乱西南の役鎮圧にも功績のあった、いわば歴戦の勇士でした。日清戦争は、日本に徴兵令が敷かれてから初めての海外戦争で、普通なら現役の戦争初経験の部隊が派遣されるところですが、この部隊は歴戦の経験豊かな部隊だったわけです。東学党の農民兵士たちとは、戦闘力において格段の開きがありました。