戦後日本に対するアジア諸国の損害賠償放棄についてですが、放棄した国々にも責任はあるのではないでしょうか? 何か背景があったのでしょうか?

サンフランシスコ講和条約に参加することで賠償請求を放棄した国々は、要するに冷戦体制下でのアメリカの意向に従ったということです。それを「責任」というのは、例えば当該国の国民ならば国家に対して問責できるでしょうが、道義的にいって、日本の側から発言することはできないでしょうね。それによって支払うべきものが解消され、大きな利益を得たのはわれわれなのですから。