「アニミズム的世界観では、精霊は人間の姿で捉えられる」とのことでしたが、アニミズムという言葉を用いてしまうと、そのなかでのさまざまなヴァリエーションがみえなくなってしまうのではないでしょうか。

授業でもお話ししたと思いますが、ご指摘のとおり、アニミズムという概念は、地域的・時間的な多様性を隠蔽してしまう語句で、その使用法については注意しています。精霊を人間体で考えることは、アニミズム概念の重要な核で、これを前提に多様性や時間的推移を論じますので、上のような表現をしています。