邪馬台国/狗奴国の闘いは、本当に代理戦争なのでしょうか?

あくまで、近年の、邪馬台国の問題を東アジアの国際情勢のなかで捉え直そうという動きにおいて、そういう学説があるということです。「代理戦争」とまでいってしまうと、あたかも魏が邪馬台国、呉が狗奴国をけしかけていたような印象ですが、実際に両者のバックに中華王朝があったとしても、紛争の中心は列島社会の内的文脈のほうにあったと思われます。邪馬台国と狗奴国が競合する段階で、それぞれ中華王朝を政治的背景に持つことを必要としたのでしょう。