飛鳥のような狭小な地域で、どのように首都機能を果たしえたのでしょうか。

飛鳥自体は、三方を丘陵・山地に囲まれた狭小な地域ですが、西を葛城を超えて河内へ出る横大路、東を長谷から伊賀、伊勢へと繋がってゆく山田道、北を奈良山を越えて山背・近江、東方・北方へと連結する下ツ道、中ツ道といった交通路へ通じている。さらに天然の要害に守られていて、万が一のさいには南の吉野から東国、熊野、紀伊方面のいずれへも逃れられる。王朝の拠点としては、実は絶妙なロケーションなのです。