現代ではアイヌ文化は海外からの関心が強くなっていると聞いたことがあります。何がきっかけなのでしょうか?

やはり、エコロジー・ブームの関係が大きいですね。アイヌだけではなく、北方狩猟民などの少数民族は、自然環境と共生する文化を自らの特徴として打ち出しています。アルネ・ネスの唱えたディープ・エコロジーなどでは、その憲章において、自然に密着したファースト・ピープルズの文化を尊重し、範とすることを述べています。