朝廷ではない幕府などは、元号をどのように政治利用していたのだろうか?

武家政権の力が強くなってゆくと、朝廷の権限であった改元も、幕府側、もしくは武家の主導者の要請によって行われることが多くなってゆきました。江戸幕府に至ると、「禁中並公家諸法度」によって、朝廷は元号の考案は行うものの、施行の権限は幕府に掌握されることになります。江戸幕府は、やはりかつての朝廷と同じように、災害や将軍の死に際して時間を一新するべく、改元を行っています。