「山羊と狩人」の神話のなかで、精霊の世界においてなぜ山羊は人間の姿をしているのでしょう。精霊なら精霊でいいのではないでしょうか。

精霊の恰好が、人間と同じであるというわけです。この点、人間が神の似姿を持つというキリスト教の発想にも近いかもしれません。精霊が人間の姿を持つということ自体、やはり人間的価値観に基づくものということでしょう。