マルクス主義歴史学と、マルクス主義社会経済史は違うものですか?

マルクス主義歴史学の、社会経済史分野ということで理解してください。そもそもマルクスの思想は社会学・経済学の古典とされているので、歴史学においてはかかる分野で受容が進んだわけです。とくに歴史学では、マルクスの盟友エンゲルスとそれらの思想を政治的に単純化したレーニンの考え方が広く受け容れられ、歴史にも自然科学と同じ法則性があるとする考え方から「世界史の発展法則」が主唱されました。それによると、社会・経済は生産力の増大に伴い、原始共産制から古代奴隷制、中世封建制、近世絶対主義、近代資本主義、そして未来の社会主義へと必然的に発展してゆく。その画期をなし、時代を次の段階へと進めてゆくのが、旧体制に対する人民の革命活動だと位置付けられたわけです。この見方は、どこまでが古代でどこからが中世か、近世はいつからか、といった時代区分論争へ展開、80年代まで議論が活発に行われました。