ドラマで、蝦夷が儀式に百済の使者が出るとか出ないとか話していたのはどういうことですか。/ 入鹿の剣を取る俳優たちが仮面を付けていましたが、あれは何を象ったもので、どうしてお面を付けていたのですか。/ 大王の御前で流血事件を起こすことに問題はなかったのでしょうか。/ なぜ入鹿の勢力はあっさりと滅ぼされてしまったのでしょう。/ 蘇我氏が大王家と姻戚関係を結んでいたとのことですが、後の藤原氏や平家、源氏などとはどう違うのですか。

これらのことについては、来週以降の講義で詳しく扱います。今日観ていただいた冒頭のシーンでの蝦夷と渡来人(船恵尺という実在の人です)の会話は、三韓進調の儀式が、中大兄らによって仕組まれた罠であったことを意味しています。次回お話しするように、板蓋宮の儀式の場でクーデターが行われたということ自体、フィクションである可能性が高いです。俳優についても詳しく言及するつもりです。