『書紀』において、「みる」という言葉に異なる漢字が当てられ、それによって異なる官職の役割が浮かび上がってくることに驚きました。このようなことは他の書物でもみられるのでしょうか?

そうです。もちろん、すべての漢字使用に奥深い意味が込められているとは限りませんが、常にそのあたりを注意して読む必要があるんですね。歴史学の主要資料はやはり「書かれたもの」ですので、そこから一体どのくらいの意味内容をくみ取ることができるかが重要なのです(ときに、「穿ちすぎる」場合もあるのですが)。