天文・人文のほかに、「地文」という言葉はなかったのでしょうか。また、烏冊はどうして烏なのですか。

概ね、天文に対応する言葉として出てくるのは「地理」ですね。烏冊については不明な部分が多いですが、鳥文については、鳥の足跡をみて文字を思いついたという蒼頡の伝承に由来するのでしょう。中国には、「鳥書体」「鳥篆」という鳥の姿を模した書体もあります。いずれにしろ、文字に単なる情報伝達以上の意味を込める文化が窺えます。