門号氏族のなかに「壬生」がありましたが、狂言や新選組にゆかりの地に京都の壬生があります。そこに勢力のあった氏族なのですか。

壬生=ミブを文字どおり意味を持つ漢字表記になおすと、「乳部」となります。これは、皇子や皇女の養育の財源確保のために置かれた部民ですね。京都の壬生にも乳部が置かれていた、あるいはそれに由来する氏族が存在したことは確かでしょうが、乳部自体は各地に置かれる多様なものですので、門号氏族の壬生と京都の壬生とが同一氏族であるわけではありません。