うーん、武道に真理があるなんていいましたかね。もしいったとすれば、それを扱う人たちの内的心理についてでしょう。ぼくはポストモダン論者ですので、唯一絶対の真理など最初から否定しています。真理は指向性としては仮構されるが、実体的なものではないという立場です。ゆえに、食事をどのように扱うかも、文化や思想体系によって相違があってよい。また、榎木孝明さんの食事制限も武道や宗教の食事制限も、食事制限それ自体を問題としているわけではなく、身体をいかに自覚的にコントロールするかを目的としているのです。まさに、その利点とともにリスクや問題点を測ろうとしているのではないでしょうか。