原爆や原発事故などの影響で、放射性炭素同位体を用いた炭素年代測定法などに間違いは生じないのですか?

もちろん、これまでの核実験などにより、大気中の放射性物質の濃度は変動するので、近現代以降にはさまざまな攪乱が起きていることにも注意しなければなりません。しかしこれは、何百年もかけての規則的な変動と比べると、まさに「攪乱」、すなわち例外的誤差として認識できます。それらを修正しながら年代や古気温を算出してゆくわけで、新しい技術や機器の開発によって、その精度が年々高くなっているということです。