北大の頭蓋骨の件、発見状況からすると、1995年以前にも、その存在を知りながら隠匿していた人々がいるということだろうか。

戦後しばらくの間は恐らく事情を知る人間がいたはずですが、70年代以降は、何の骨か確認されずに、他の標本類と一緒にされていたのではないでしょうか。「人骨」「ワレモノ」というダンボールのマジック書きも、あまり悪意はなかったのだと思います。ぼくも、某学科の倉庫を整理したときに、「人骨」というダンボールが出てきてひやっとしましたが、古墳時代の遺跡から出てきたもので安心しました。まあそれでも、いつの時代以前のものならば標本にしてよいのかなど、学問には暴力が伴うものだということを、自覚せざるをえませんが。