2007-12-05から1日間の記事一覧

スサノオが朝鮮半島に船を造っていこうとしたのは、金銀資源を狙った侵略目的なのでしょうか。

あの『書紀』の異伝では、スサノオは朝鮮半島に天降ったことになっていて、御子神たちも朝鮮から日本へ渡ってくる印象です。よって半島の征服云々というより、木材の貿易も含めた半島との交流を前提とした神話と考えることができるでしょう。金銀の話は、木…

いざなぎ流の太夫が被っていたものは何ですか。/いざなぎ流の太夫はどんな人たちがなったのでしょう。世襲制でしょうか。

昨年の秋期日本史特講(古代史)でも、このビデオの全編を上映しました。その際の質問への回答がありますので参照してください。

忌部氏は「擬制的同族集団」とのことですが、地方における忌部氏の選定基準は何ですか。

こうした品部、雑戸の同族関係は、ヤマト王権が地方豪族を従属下に入れてゆく過程で成立してくるものと思われます。出雲の玉造の忌部などは有名ですが、近年発掘された大和国高市の曽我玉造遺跡の調査によると、五世紀末頃までの玉生産は、この中央の遺跡で…

ビデオのなかで鹿の心臓の一部を神に捧げていましたが、なぜすべてではないのでしょう。また銃を突き付ける鎮めなど、なぜ銃があのような役割を担っているのでしょう。/神を鎮めるのに、神の住む山の動物を殺して行うというのがよく分からなかったです。

ビデオでみてもらった狩猟儀礼は、生業と結びついたもので、わざわざ山の神を祀るために鹿を殺すわけではなく、山の神の管轄下にある鹿を人間がもらったのでその返礼をしているのです。同じものを神と人とで分け合うことが重要で、一種の神人共食でもあるわ…