2009-04-17から1日間の記事一覧

授業を終えて秦氏という存在がよく分からなくなりました。これからの授業で明らかになってゆくのでしょうか?

今回お話ししたなかでは、一般的な秦氏イメージを踏襲して、現在秦氏をめぐる議論の論点となっている部分を隠しています。これからの講義のなかで、次第にその輪郭が明らかになってゆくはずです。

馬といえば、釈迦生誕も馬上がきっかけであったのではないでしょうか。梅原氏の論はキリスト教のみに偏っているので問題だが、「馬と聖人」というワードを繋げるという点では面白い。

古代インドでは、アシュヴァ・メーダという王妃と犠牲馬との交合祭儀があり、それによって王は豊穣と宇宙の支配権を保証されたようです。共同体祭祀における馬と女性との繋がりはアジア世界に広く認められ、日本の東北地方にもオシラサマ信仰として確認する…

今日の授業で興味を持ったのは“3”という数です。3方向からみて同じ形の三脚鳥居やヤタガラスなど、歴史における“3”は神秘的な数だと思いました。

歴史における「聖数」には多々ありますが、「3」もそのひとつですね。中国的文化においては、『易経』などの影響で、3は天・地・人を表す数として、世界を表現する聖数と見立てられます。太陽の三脚烏にも、同様の意味合いがありそうです。

俗に“トンデモ学説”と呼ばれるようなものが、近頃テレビなどでも多く取り上げられています。しかし、普通の学説と“トンデモ学説”と呼ばれるものの間には、明確な区別はあるのでしょうか。

確かに、「明確な基準」といわれると存在しないかも分かりません。「歴史学的常識を逸脱している」といった見方では、時代・社会の変化に伴う価値観の移り変わりによって、あらゆる学説が「トンデモ」たりうるという結論に至ってしまいます(ま、本質的には…