2015-04-13から1日間の記事一覧

史跡・博物館見学のレポートは、寺院や寺社、日本史に関係のない展示でも構いませんか?

本当は「日本史概説」なので日本史を、といいたいところですが、グローバルな日本史を志向していますので、世界史関係の展示でも構いません。また「史跡」は、寺院や神社も含みます。時代は問いません。

世界史選択者は、日本史をこれまで詳しく学んできていません。授業とは別に、通史を勉強する必要はあるでしょうか。

この授業はあくまで概説ですので、お話ししたとおり、大ざっぱなところ、省略・簡略化せざるをえないところがいろいろ出てくるでしょう。そうしたときに、自分なりに予習・復習をしておかないと話が繋がらない、ということはありえます。参考文献も紹介して…

ご自宅のお寺の宗派が、法相宗→天台宗→浄土真宗と変わった、というお話をされていましたが、それはよくあることなのでしょうか?

長い歴史を持つ寺院で、畿内各宗派の本山には当たらないような地方寺院には、時折みられることです。とくに関東では、親鸞が北陸に流され、関東を布教して回った関係上、天台宗などから浄土真宗へ転派する寺院もみられたわけです。また面白い事例では、古代…

「桃源境」のお話をされていましたが、私の知っている表記は「桃源郷」でした。何か違うのでしょうか。

どちらの字も用いますね。「郷」はサトの意味ですが、「境」は土地・地域の意味で、あまり相違はありません。しかし、「辺境」「魔境」「秘境」などの言葉があるように、後者には人里離れたイメージが強い。伝説のなかの桃源境は、普通は辿り着くことのでき…

昨年度北條先生の「全学共通日本史」をとっていたのですが、授業のスタンスや内容は共通する点が多いのでしょうか?

スタンスは、ぼくの学問、もしくは日本史に向かう態度ですので、ほとんど変わりません。しかし内容については、大きな相違があります。「全学共通日本史」では、まず日本史学の成り立ちについて近代史のなかで考え、教科書と研究とが乖離するトピックを、幾…

国家とはいかなるものかという最後の言葉に目が覚めました。常識というものは、目を濁らせるものなのでしょうか?

いわゆる「常識」がどのように形成され、いかなる機能を果たしているか見極めることが大切でしょうね。例えば、多様な個体が共通の社会を営むうえでは、合意事項としての「常識」が有効な役割を果たすでしょうが、こと学問の世界のことになると、「常識」は…