2015-11-06から1日間の記事一覧

自然環境に対する影響の点でいえば、共生どころか害悪となる人間の活動ですが、異文化コミュニケーション分野の人間としては、相互の生命の保全の道を考えることが必要なのかなと感じました。建設機械メーカーへ就職するので、興味深い問題です。

そうですね。しかし、人間が他の生命の保全の方法を考えてしまうということ自体、すでにコントロールであり支配なのだという自覚が必要です。すなわち、私たちの踏み込んでいる領域は、もう「帝国」からは逃れられず、自分もその一員なのだということ。利益…

ドイツと日本の選民思想を比較すると、日本ではそうした志向を未だに持っている人が多いように思います。「自然(田んぼ)を愛する」ことはもちろん、「四季を味わえる」「旨味が分かる」など、日本人は特別だと思いがちではないでしょうか。他の国家も、多かれ少なかれそういうものなのですか。

社会や文化のあり方、辿ってきた歴史のあり方によって多少の相違はありますが、概ね地球上のあらゆる民族はエスノセントリズム(自民族中心主義)を持っています。それは、自分たちを中心にして世界を把握しようとするからで、自/他のカテゴライズの成立と…

ドメスティケーションでは、オオカミ→イヌの生物的移行も関係がありますか?

「生物種」のカテゴライズ自体が曖昧な点もありますので、オオカミ/イヌの区別は、DNAレベルでどこまで成り立つのか未だ議論もあります。すなわち、かつてあったジャッカルやコヨーテを却け、オオカミがイヌの祖先として確定されて以降は、イヌもオオカミの…