ギルガメシュ叙事詩を粘土板に書いた人ってどんな人だろう。

あまり詳しくはないのですが、やはり史官=神官であろうと考えられます。古代においては、洋の東西を問わず、歴史(往々にして神話とイコールでもある)を掌る存在は祭祀や卜占を担う存在でもあるのです。例えば、東アジアの歴史叙述は中国古代の殷王朝において始まりましたが、それは卜占の内容と結果を記すという形で行われました。中国では長く卜官=史官であり、王と臣下の奉仕関係を証する青銅器の銘文作成も担ったようですが、その文字・文章は呪力を発揮して王の霊的支配を実現する役割を果たしたようです。シュメールの場合も大きく異ならないのではないかと思います。