持統は天智と天武に挟まれてどんな気持ちだったのだろう。

どんな気持ちだったのでしょうねえ。日本の実証主義歴史学は、そうした感情や心性を「学問的でない」と斥けてしまいがちですが、実は我々が過去に迫るためには、そうした感受性が大変重要であると思います。ただし注意しなければならないのは、「古代人の感情のありようと現代人の感情のそれが同じであったかどうか」ということです。肉親に対する愛情や、他者への友情などにも、実は歴史的変化があるんですよ。