史料7で、対馬からの黄金献上により改元が行われていますが、古代では現在のように天皇の崩御による以外にも改元が行われたのですか?

これは中国王朝の方式に倣ったものですが、祥瑞が現れるなどの祝福すべき出来事があったり、逆に災害が相次ぐなどの忌むべき事態となったときに、時間を一新して幸いを定着される、あるいは災禍を払拭する意味で改元がなされるのです。その背景には、王が空間だけでなく時間さえも支配していることを天下に示す、という意図もありました。