古代というと見境なく動物を狩猟するイメージがあるが、それでも動物表象が神聖視されていたりして驚いた。

狩猟採集社会には「動物の主」という概念があり、人間が捕食対象とする動物のリーダーが、人間との契約に基づき、祭祀などと引き替えに皮や肉を差し出すとされています。そうしたアニミズム的考えのもとでは、食べる動物と信仰する動物との間に差異はありません。場合によっては、殺して食べる頻度が高いものほど篤く信仰する、ということもありうるわけです。