「八百万の神」という考え方は、いつ頃から始まったのでしょうか。

「八百万」の言葉が確認されるのは8世紀段階ですので、厳密には7世紀前後の開始とみるべきでしょう。当然、森羅万象に精霊的存在をみるアニミズム縄文時代から行われていたと思われますが、「八百万」の思想は、神々の間に天神/地祇の区別を設け、ある程度のヒエラルキーを認めた新しいものです。天皇制の起源と軌一するものとみてよいでしょう。