王権は渡来人をまとめて氏族化し王権の運営に活用したとのことですが、それが力を付けて反乱を起こしたりはしなかったのでしょうか。

講義でもお話ししたとおり、ひとつの渡来氏族全般が血縁で結びついた集団ではありませんので、蜂起するほど強固に結束した自律的グループにはなりえなかったようです。ただし、東漢氏蘇我氏に爪牙として駆使されましたし(崇峻を暗殺したのは東漢氏です)、秦氏本宗家なども、蘇我入鹿に攻められた山背大兄に武力として期待されたりもしています。