この時代の官僚たちは、どのくらいいたと考えられるのでしょうか。

飛鳥時代は、講義でもお話ししているように官制が不明確であり、氏族制から順次官僚制へ移行している情況であるため、正確な人数は把握できません。参考にしうるのは律令官制に規定されている人数ですが、下級職員も含めた中央官の人数は、8000人余りとなっています。どの時代に依拠するかにもよりますが、飛鳥浄御原令が順次施行された持統朝にあっても、その人数は養老律令制の6〜7割程度であったのではないかと思われます。