『古事記』について、関心が湧きました。分かりやすい解説の本、先生のお薦めの本などはありますか。

まず、口語訳として、三浦佑之『口語訳 古事記』(文春文庫)が、内容を追ったものとしては秀逸と思います。それから、神話の読み方については、斎藤英喜『古事記 成長する神々』(ビイング・ネット・プレス)。シャーマニズムの視点から、神語りとしての『古事記』の魅力を探ろうとしています。また、工藤隆『古事記の起源』(中公新書)は、中国の少数民族の神話との比較を通して、古代神話の原像を語ろうとする試みです。