天目山などで修行をする場合、食事はひとりで自炊するのでしょうか。それとも集団で分担するのですか。眠るときは野宿ですか。

のち、山中に道教の教団などが作られてゆくと、ひとつの町のような様相が作られ、日常的作業も分担されるようになってゆきます。しかし葛洪のなしたような山林修行は、主に個人、あるいは数人でなしたものでしょうから、もちろん自炊が基本だったでしょう。食事を調達する過程も、植物や動物、鉱物などの特性や薬性、効用などを調査、確認する重要な契機になっていたと思われます。住処は石室などに穴居する場合、簡単な覆い屋のようなものを建てる場合などがあったようです。