日本史の先生が中国の少数民族のフィールドワークをされていたというのは意外でしたが、そこで得られた知識が歴史学に繋がったり、活かされたことはあるのでしょうか?

ぼくの行っている研究では、すべてが有機的に関連しています。そもそも世界は繋がっており、単独で生起する事象などないわけですから、あるひとつのことを明らかにしようと思えば、より広くより深い視野を醸成することが、対象を正確に捉える結果に繋がるのです。