琵琶法師が行っていたことも、歴史を物語る行為に当たるのでしょうか?

そうです。平家語りや太平記語りは、歴史語りの最たるものです。現在文化人類学などでは、いわゆる実証主義の近代歴史学とは異なる基準で語られる、個々の民族集団の歴史語りが大きな注目を集めています。これは授業で扱った、近世以前の物語的な歴史理解に近いものです。