下半身が蛇の女性の絵は、女性に手があったようにみえたのですが、何を以て蛇と判断しているのでしょうか?

小栗判官』に登場する下半身が蛇の女性は、物語りに京都・深泥ヶ池の大蛇であることが明記されています。『北條時頼記』の弁才天も、弁才天自体が水神であり、半人半蛇の神格であることが形式です。『廿十四輩巡拝図会』も、やはり本文に、蛇女が訪ねてきたことが書かれています。絵のみで判断しているのではなく、テクストがもとにあるのです。