この時期に渡来した氏族で有名な氏族はありますか?

ヤマト王権で大きく活躍する渡来系の人びとは、主に5世紀後半から6世紀初めにかけて渡来しています。南北朝の動乱期に際して、中国から周辺諸国への亡命・移動が生じ、さらにその周辺へと人の波が及んできたものと考えられます。授業で強調しておくのを忘れてしまいましたが、倭王武の上表文に登場する司馬の曹達や、江田船山古墳大刀銘を撰した張安などは、明らかに渡来人です。また、渡来系氏族を代表する東漢氏、西文氏、秦氏なども、多くこの時期に渡来し、文書行政や殖産興業の面でヤマト王権の基礎を支えてゆきます。