「大きな楠がお稲荷さんの使者のキツネの住処になっていたため、それを削ろうとした人の家が火事になった」という伝承は、単なるキツネへの信仰でしょうか。それとも伐採抵抗に関連しているのですか?

樹木の宗教的な力の源は様々に表象され、神祇や木霊そのもののほか、蛇や狐、あるいは妖怪のような存在が宿り主として描かれることがよくあります。木霊そのものではありませんが、樹木の力を分かりやすい形で表そうとした結果なので、伐採抵抗伝承として同列に考えていいでしょう。