三牲に「豕」が含まれていますが、「宀」=廟とすると、「家」は「豕」を犠牲に捧げる場所という意味になるのでしょうか。

白川静『字統』によれば、金文では「家」の「豕」の部分は「犬」となっているようです。つまり、犬を供犠する祓除の建築儀礼を行って建てたもの、甲骨卜辞では祖先を祀る施設を指すらしいですね。祖先に捧げる供物としての豕と、祓除の役割を果たす犬が、後世に混同されたということなのかも知れません。