赤が逆に縁起の悪い色とされることもあると思います。私は字で書くときに赤で書くのはよくないといわれたことがあるのですが、これはやはり他界と密接に関わるため、プラス/マイナスの両義性を持つということでしょうか。

上にも書きましたが、そのとおりですね。赤い字で書くといけないというのは、直接的には墓碑の風習に由来するのでしょう。墓碑には存命者の名は朱を入れて書かれ、亡くなると白字に落とされますが、赤字の名には「いずれ亡くなる人」という印象が強いのだと思います。また、訂正を朱筆で入れることも関係していると思われます。誤りを正すのは赤が神聖な色だからなのですが、かえってマイナスなイメージを強くしてしまうのでしょうね。