『聖徳太子』のドラマで、太子が額に四天王像を付けていましたが、あれはどのような意味があるのですか。また、像があまり見慣れない形をしていましたが、古い形式なのでしょうか?

額に像を戴いて誓願する、というのがひとつの作法になっているのでしょうね。正式には像を前に柄香炉などを執って拝礼するのですが、陣中であるために略法で実践したのでしょう。また、太子は観音菩薩の化身であるともいわれますが、観音像は額の宝冠に如来の化仏を戴いていますので、そうした儀軌を象徴する表現なのかも知れません。ちなみにドラマで使っていた四天王像は、厩戸王創建の法隆寺に安置された四天王像を模したもののようですね。こちらで確認してください。