熊の骨を焼くという行為は、亀卜などに繋がるのでしょうか。

繋がりますね。亀卜の際にもお話ししたように、動物の骨や甲羅などを熱して占いをする熱卜という方法は、根源的には供犠に起因するものと考えられています。すなわち、火によって神のもとへ送った犠牲獣の残骸である骨に認められる変色、亀裂などが、やがて神の受領を暗示するサインと考えられるようになったという説です。これを前提にすれば、北海道などで確認されている熊の灼骨事例も、供犠あるいは卜占、もしくは卜占と結びつく可能性のあった供犠とみることができます。