他界としての出雲と、神が参集する地という位置づけは関連するのでしょうか。

いわゆる神無月/神在月は、中世以降に出雲参詣を勧める御師たちが広めたものなので、古代の他界信仰とは直接関わりがありません。恐らくは出雲大社に奉祀される大国主が、列島に存在した多くの国津神を統べる王であったところから語り出された言説でしょう。