鬼やらいは、なぜ豆をまく形式に変わってきたのでしょう。

古代の神祇信仰の祭式には、散供といって、酒や米、切木綿などを撒くものがあります。これは、稲を生育させるエネルギーである〈稲霊〉によって、祭祀対象となる神霊を活性化し、邪気を払う呪術です。豆を撒くのも同じ発想でしょう。歴史的には、室町時代の京都で始まった風習のようです。