『捜神記』の355〜357の話ですが、以前に蟹=多産ということで産屋との関わりが論じられていました。海亀も多産のイメージがあるのですが、この話もそうでしょうか。
その可能性はあります。次回以降に触れることになると思いますが、やはり少数民族のトーテムを描いた盤瓠神話は、雄ですが「犬」が取り上げられます。蟹や亀ほどではないですが、犬も多産や安産の象徴とされたり、守り神とされたりする動物です。常に子孫の繁栄祈願を前提にするトーテムですから、始祖には多産な動物が選ばれやすいことがあるのかも知れません。