『捜神記』の山人が、女を攫って子供を産ませるのに、それを返してしまうのは何故なのでしょう。

これも憶測に過ぎませんが、モデルとなった少数民族の母系社会を反映しているのだ、とみることもできます。生まれた子供は母方の家で養育させる、という発想ですね。この猳国がいかなる実態を持つのかは不明ですが、外婚のみでなく内婚もあったのだと考えれば、種族が尽きてしまうことはないので不自然ではありません。