音にまつわる占術は、アジア独特のものなのでしょうか。

卜占に限らず、神霊とのコミュニケーションにおいて音が重要な役割を果たすことは、世界中に共通する文化だと思います。例えば、儀式での祝祷を美しい声で述べなければならないとか、賛美歌を美しく歌い上げなければならないということも同じレベルです。もちろんアジアでも、神霊と交換する言葉は歌の形式で述べられる場合が多いですね。神祇信仰の祝詞しかり、仏教の声明しかり。初回におみせしたユタの神憑りも、特定のリズムに乗せて、歌うような形で述べられていました。