亀卜の機関に、一般民衆から徴発された「胥」「徒」が配属されていたとのことですが、国家機密レベルの問題を扱っている卜占の場に民衆が参加していてもよいのでしょうか。

講義でもお話ししましたが、彼らは雑務をこなす役夫ですから、国家機密に関わるような卜占の現場には顔を出していないと思われます。また、例えば竈に火をおこしたり、必要素材を運搬するために立ち入ったとしても、何が行われているのかは知りえなかったでしょう。亀卜の知識・技術自体が秘されているわけですから。