亀卜が行われたのはどのような場所なのでしょう。火を使うので、屋内か室内かが気になります。

基本的に官司の建物が面する「庭」であったろうと思います。庭は、我々が現在考えるような広場であると同時に、神を招くための場所でもあり、祭祀や楽舞などは庭で執り行われたわけです。恐らく特別の竈が設営され、卜占をなすための「場」が整えられたと思われますが、やはり古代中国の『儀礼』という書物のなかに、葬儀の際の卜占の場の規定が残っています。今度その説明もしましょう。