聖徳太子に関する記事のなかには、ありえない事柄を記したものも少なくなかった。当時の人たちは、これを本当に信じていたのでしょうか?

古代の人々の認識の仕方は、やはり「現代科学」を前提にものごとを考える我々とは違っていたのだと思います。なにごとにも合理性、科学性を追求しようとする我々ですら、スピリチュアルな現象や、占い等々の事象を信じ込んでしまうこともあります。人間という生き物は合理性のみで生きてゆくことはできない、むしろ神秘的なものに引き寄せられる傾向があるのだといえるかもしれません。